手の太陰肺経

こんにちは、国分寺の鍼灸やまと治療院です。
今回は正経十二経脈の最初の経脈「手の太陰肺経」について記載します。

手の太陰肺経の概要

太陰肺経たいいんはいけいは、「肺」に属した経脈です。一本の経脈上の経穴は11穴になります。これが体の左右にあるため、全身の経穴数は左右合わせて22穴となります。
この経脈の正式名称は「手の太陰肺経」ですが、略して「肺経」「手太陰」と言うことがあります。
「肺」に関連する症状(咳、ノドの痛み等)や、経脈の走行上の症状(肘の痛み等)などによく使います。

流注(るちゅう) ~経絡の流れの説明~

手の太陰肺経の図
※ここでは『十四経発揮じゅうしけいはっき』の図を利用しています。

手の太陰肺經の脈は中焦即ち胸骨剣状突起と臍との中央より起つて大腸を絡ひ、胃口を循り、肺に屬し、氣管枝(肺系、喉嚨)を循行し前胸部の外方に出で、腋窩、上膊の内側、肘窩を通り、前膊の前橈骨側に沿ふて下行し、橈骨茎状突起の内側(脈搏動部)より、第一掌骨の前内側を通り、拇指橈側爪甲根部に終わる経絡で、その支絡(分枝)は列缺穴部より、橈骨背側に出で、示指橈側爪甲根部の商陽穴で手の陽明大腸經に交るのであります。

引用:柳谷素霊著『鍼灸醫學全書 經穴學』,p.17

手の太陰肺経の病(是動病・所生病)

是動ずるときの病は、肺脹満し、膨膨として喘咳し、缺盆の中痛む。甚だしきときは両手を交して瞀す。此れを臂厥と為す。
是れ肺を主り、所生病は、欬し、上気し、喘し、渇し、煩心し、胸満し、臑臂の内前廉痛み、厥し、掌中熱す。
気盛んにして有余なるときは、肩背痛み、風寒す。汗出でて風に中れば、小便数にして欠す。
気虚なるときは、肩背痛み寒ゆる。少気、以て息するに足らず、にょう色変ず。

:

手の太陰の気、絶するときは皮毛やつれる。太陰は気を行り皮毛を温むるものなり。故に気、栄ならざるときは皮毛焦れる。皮毛焦れるときは津液皮節を去る。津液皮節を去るときは、爪折れ、毛折る。毛折るものは則ち毛先ず死す。ひのえに篤くしてひのとに死す。火は金に勝つなり。

引用:『黄帝内経霊枢』経脉第十

手の太陰肺経の経穴一覧

コード名称よみがな備考
LU1中府ちゅうふ肺の募穴
LU2雲門うんもん
LU3天府てんぷ
LU4侠白きょうはく
LU5尺沢しゃくたく合水穴
LU6孔最こうさい郄穴
LU7列欠(列缺)れっけつ絡穴
LU8経渠けいきょ経金穴
LU9太淵たいえん兪土穴・原穴
LU10魚際ぎょさい滎火穴
LU11少商しょうしょう井木穴
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