陽蹻脈

こんにちは、国分寺の鍼灸やまと治療院です。
今回は奇経八脈のひとつ「陽蹻脈」について記載します。

陽蹻脈の概要

この経脈は「陽蹻脈ようきょうみゃく」といい奇経八脈と呼ばれる経脈のひとつです。この経脈1本の経穴の数は12穴になります。この経脈は身体の左右にあるため、全身の経穴の数は24穴となります。この経脈のすべての経穴は別の経脈にある経穴であり、陽蹻脈の独自の経穴はありません。
この経脈は陰蹻脈とセットで筋肉の運動調節を行っています。

流注(るちゅう) ~経絡の流れの説明~

陽蹻脈の図
※ここでは『和漢三才図会わかんさんさいずえ』の図を利用しています。

 陽蹻は足の太陽の別脈,その脈,踝中に起こり,外果の下,足の太陽の申脈穴に出,外果の後をめぐって僕参穴を本と為す.上って外果の上3寸,跗陽穴を以って郄と為す.直下して股の外廉がいれんを循りきょう(腋下より肋骨尽くるところ)の後,上腕の内側を循り,臑兪穴にて手の太陽と陽維とに会す.
 肩の外廉を上行し,巨骨穴で手の陽明,肩髃穴で手の陽明,少陽とかいす.人迎を上り,口吻を挾み,地倉穴で手足の陽明と任脈に会す.足の陽明を上り,巨髎穴に行く.また承泣穴にて任脈と会し,目の内眥に至って手足の太陽,足の陽明,陰蹻五脈と睛明穴に会す.睛明穴より上行して髪際に入り,耳の後を下り,風池穴に入って終わる.

引用:教科書執筆小委員会著『経絡経穴概論』医道の日本社,p.8

陽蹻脈の病

陽蹻の病たること、陰緩くして陽急なり。

引用:『難経』二十九難
陰:下腿の内側、陽:下腿の外側、緩:弛緩、急:引き攣る

陽蹻脈の経穴一覧

名称よみがな備考
申脈しんみゃく足の太陽膀胱経
僕参ぼくしん足の太陽膀胱経
跗陽ふよう郄穴、足の太陽膀胱経
居髎きょりょう足の少陽胆経
臑兪じゅゆ手の太陽小腸経
巨骨ここつ手の陽明大腸経
肩髃けんぐう手の陽明大腸経
地倉ちそう足の陽明胃経
巨髎こりょう足の陽明胃経
承泣しょうきゅう足の陽明胃経
睛明せいめい足の太陽膀胱経
風池ふうち足の少陽胆経
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