『鍼灸重宝記』本郷正豊著(1)

『鍼灸重宝記』本郷正豊著 1718年

鍼灸之法診脉之要経絡之弁
群 書 摘 英
疾在腠理熨炳之所及
鍼灸重宝記
病在血脉鍼石之所及
長 生 要 訣
衆病之論畢以和字記便庸工

鍼灸重宝記序

夫れ以見おもんみれば人此の腔子こうすあるときは即ち此の病あり。百年の光陰誰か恙なきの人あらん乎。恙あらばすべからく早くはかるべし。其のはかりごとの頼む所や、針灸薬にしてしこうして薬餌の及ばざる者、鍼灸にらずんばいかでか其の危急を救わんや。今の工たる者、多くは其針灸の通達する所を知らずして、而してやまひに逢うときは則ち妄りにこれを治して、而して之が功を求也。譬えば猶規矩を習はずして材椽ざいてんを試み、寸鉄を持たずして闘場に赴きて其利を得んと欲するがごとし。遂に得べからず焉。隠士本郷正豊、嘗つて惻隠恵民の心を以て医道重宝記を編集し、すでに大に世に行へる。今、復た針灸重宝記を著す。此の編の若き也。九鍼之製、灼艾之法、神聖工巧之要、経絡蔵象之弁、衆病治療之道、ことごとく国字を以てこれを記す。工者の規矩、闘場の利刀なりと、庸工をして之を読ましめて、以て妄りに治して人を害するの謗を免るときんば、則ち重宝の名も亦、むなしからずとす。虚哉、虚哉、叙して以て其の首に弁し草冠+舞
  時
  享保戊戌冬吉旦
           浪華 平住専菴 題

鍼灸重宝記綱目目録

九鍼之図説
撚針の手法並に
打鍼の手法並に
管針の手法並に
五蔵六府の図説
臓腑内景の図
五蔵色脉証候虚実の例
五蔵の色体
四知之論
診脉 三部九候 六脉 祖脉 七表 八裏 九道 七死之脉
死証の見脉
腹の見様
天地人男女の法
太極の論
十四の鍼法
補瀉迎随の論
当流伝受の奥義
針浅深の論
阿是の穴
針刺して抜けざるを抜くの法
折針を抜くの法
針灸慎みの事
灸穴を点する法
十二経旺分の時
四季、毎日、十二時の人神
血忌、血支、長病日
艾葉の製法
灸火の法
尺寸を定る法
髪際を定る法
大推を定る法
灸補瀉の法
灸暈を治する法
灸瘡を発する法
灸瘡を洗ふ方
同痛を止る方
同愈薬
周身骨度寸尺の定法並に
十四経仰伏総図
十四経脉是動所生病
附奇経八脉
禁針、禁灸 並に
経絡の要穴並に図説

〇経絡要穴の目録
顔面の部
神庭 上星 顖会
前頂 百会 後頂
強間 風府 瘂門
曲差 五処 承光
通天 絡却 玉枕
天柱 臨泣 目窓
正営 承霊 脳空
風池 天牖 本神
頭維 頷厭 懸顱
懸釐 曲鬢 率谷
天衝 浮白 竅陰
完骨 素髎 水溝
兌端 齗交 承漿
廉泉 攅竹 晴明
陽白 聴宮 頰車
耳門 翳風 地蒼
聴会 大迎
心腹の部
天突 璇璣 膻中
巨闕 上脘 中脘
建里 下脘 水分
神闕 陰交 気海
石門 関元 中極
曲骨 雲門 中府
気舎 缺盆 幽門
通谷 陰都 石関
不容 承満 梁門
関門 太乙 滑肉門
天枢 気衝 期門
腹哀 腹結 章門
京門
肩背の部
肩井 肩髃 大椎
身柱 命門 陽関
腰兪 長強 風門
肺兪 厥陰兪 心兪
鬲兪 肝兪 胆兪
脾兪 胃兪 三焦兪
腎兪 大腸兪 小腸兪
膀胱兪 膏肓兪 神堂
譩譆 鬲関 魂門
意舎 肓門 志室
胞肓 秩辺
肘手の部
極泉 天府 俠白
尺沢 魚際 孔最
列缺 太淵 少商
商陽 二間 三間
合谷 陽谿 偏歴
温溜 下廉 上廉
手三里 曲池 五里
臂臑 少海 青霊
少府 神門 前谷
後谿 陽谷 曲沢
大陵 中衝 液門
中渚 陽池 支溝
天井 臑会
脚腿の部
陰廉 五里 陰包
曲泉 膝関 中都
蠡溝 中封 大衝
行間 大敦 陰谷
築賓 交信 復溜
水泉 昭海 大鐘
太谿 然谷 湧泉
箕門 血海 陰陵泉
地機 漏谷 三陰交
商丘 公孫 大白
大都 隠白 会陽
承扶 殷門 浮郄
委陽 委中 合陽
承筋 承山 飛陽
附陽 崑崙 僕参
申脉 金門 京骨
束骨 通谷 至陰
髀関 陰市 梁丘
犢鼻 三里 巨虚上廉
条口 巨虚下康 豊隆
解谿 衝陽 陥谷
内庭 厲兌 環跳
中瀆 陽関 陽陵泉
陽交 外丘 光明
陽輔 絶骨 丘墟
臨泣 地五会 夾谿
竅陰
秘伝の穴
患門 四花 腰眼
風市 騎竹馬 鬼哭
斜差

針灸諸病の治例
中風 痺痛 痿
傷寒 熱病 中寒
痎瘧 痢病 泄瀉
霍乱 傷食 嘔吐
膈噎 咳逆 喘促
痰飲 咳嗽 諸気
鬱証 癆瘵 吐血
下血 虚損 汗
諸熱 健忘・怔忡・驚悸
眩暈 中悪 癲癇
狂乱 諸虫 積聚
黄疸 水腫 脹満
消渇 淋病 溺濁
遺溺 遺精 秘結
痔漏 脱肛 頭痛
痃癖 手指痛 心痛
腹痛 脇痛 腰痛
痛風 脚気 疝気
眼目 耳病 鼻病
牙歯 唇病 口病
舌病 咽喉 癰疽
疔 瘰癧 諸瘡
便毒 癘風 損傷
中毒 虫獣 頓死
気付 溺死 脉絶
婦人
調経 崩漏
帯下 諸痛 血の道
求嗣 妊娠 産前
産後 乳病 絶子
小児
小児脉法 驚風 癲癇
疳 癖積 瘧
黄疸 吐瀉 初生雑病

神灸神針の法方

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