『脈経』王叔和譔

脈経

『脈経』王叔和譔(巻第一)② ~脈診の原典~

平 脈早晏の法 第二 黄帝問うて曰く、夫れ診脈常に平旦を以ってするは何ぞや。 岐伯対して曰く、平旦は陰気未だ動かず、陽気未だ散ぜず、飲食未だ進まず、経脈未だ盛んならず、絡脈調均して気血未だ乱れず。故に乃ち診すべし。此を過ぎれば非なり。脈の動...
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『脈経』王叔和譔 (巻第一)① ~脈診の原典~

脈の形状指下の秘訣 第一 浮脈ふみゃくは之を挙げれば余り有り、之を按ずれば足らず。 芤脈こうみゃくは浮大にして軟。之を按ぜば中央空しめ両辺実す。 洪脈こうみゃくは極大にして指下に在り。 滑脈かつみゃくは往来前却流利。展転替替然として、数と相...
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『脈経』王叔和著/東洋医学の「脈診」専門書

『脈経』(みゃくきょう)は西暦280年頃に王 叔和(おう しゅくか)によって著されたといわれる脈診の解説書です。全十巻。王叔和は西晋の太医令(医療の最高長官)に就いていた人物で東洋医学の最重要古典の一つ『傷寒論』の再編者としても有名です。な...