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『鍼灸医術の門』 柳谷素霊著
 第十一節 治穴配合の方則及び臓腑取穴法(2/2)

(1)要穴解(圏穴解)

 五行要穴図にある圏穴はそれぞれ重要な意味を有するもので、次に略解を試みる。

イ、原穴
臍下腎間の動気は人の生命なり、十二経の根本なり、故に原と名づく、三焦は原気の別使、三気を通行す、五臓六腑を経歴し、原穴相応ずる。即ち、五臓六腑のどの病にも補瀉ともに使用する穴である。

ロ、郄穴
ゲキは隙である、気血の聚るところ、急病に応用する穴である。

ハ、絡穴
邪気侵入緩慢か、久病なれるものに使用する、慢性病に多く使ふ。

ニ、兪穴
輸であり、委輸である、経気これに由つて彼れに輸すといふ、陽にある、募と相交貫す、陰気発する所で陰病は陽に行く、だから陰病は陰より陽に引くに此穴を用ふ。

ホ、募穴
募は募結の募である、経気の聚る処である、募は陰にある陽気発する所、陽病は陰に行く、陽より陰に引く、兪穴と交相貫通す。

ヘ、八会穴
難経四十五難に「熱病内にあれぱ、其の会の気穴を取る」といふてゐるが、八会穴は府会(中脘)蔵会(章門)筋会(陽陵泉)髄会(絶骨)血会(膈兪)骨会(大杼)脈会(太淵)気会(膻中)をいふので、それぞれカツコ内の穴が会穴である。

ト、十五絡穴
鍼灸聚英に「実すれば身尽く痛み、虚すれば百節尽く縦む、実すれぱ絡穴を瀉し、虚すれぱ之を補ふ」とある、十五絡はこのやうな時に応用される。
十五絡穴は列欠(肺)、通里(心)、大鍾(腎)、内関(心包)、蠡溝(肝)、偏歴(大腸)、豊隆(胃)、支正(小腸)、飛揚(膀胱)、外関(三焦)、光明(胆)、尾翳(任脉)、長強(督脉)、大包或は虚里(脾の大絡)をいふ。
 以上述べし外に足の太陰と任脉との交脈穴下脘、足の太陽と督脉との交脈穴百会、督脉と足の太陽との交脈穴風門、手足の三陽と督脉との交脈穴大椎、足三陰の交脈穴三陰交、足三陰と任脉との交会穴関元、足の陽明、手太陽、任脉との交会穴上院、足少陽と陽維との交会穴風池、足少陽ち帯脉との交会穴帯脉等凡そ七十餘穴は又疾病反応の著明にあらはるゝ穴所となす。
 さてこの他に鍼道発微の要穴、鍼灸茗話の二儀(不容、太乙)三二台(中脘及その両傍)四霊(臍の上下左右一寸五分)、四柱(肓門、帯脉)、五柱(風府、風池、天牖)、星文(天穴+卯、肩外、天宗、大椎、肩井、臑兪)、その他三臑(五里、消濼、臂臑)、三肘(少海、曲池、尺沢)、五臂(三里、温溜、支正、内関、外関)、三腕(陽溪、陽谷、太陵)、三掌(魚際、労宮、合谷)、三関(梁丘、陽陵泉、陰陵泉)、五脛(三里、絶骨、承山、飛揚、三陰交)、三足(然谷、太衝、申脉)等はほとんど多く上述正典上の穴を選んだものであることはその内容を一見して知ることが出来る。
 その他近年発見せられたと考へてゐる私方穴も又上述正典の穴の移動せし所を指示したやうなものゝ多きは仔細に之を点検すれぱ自明のものが少くないのである。
 従つて吾人は正典の穴を研究し然る後に変法たる私方穴の研究に及ぷべきものと思惟するものである。何故ならば暗中模索迂遠に堕し、正道を失するを惧るゝが為めである。

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