『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑦ ~鍼灸院必携・脈診の原典~

脾胃部 第三 (1/3)

脾は土にかたどる。
胃と合して腑たり。
其の経は足の太陰と足の陽明と表裏を為す。
其の脉は緩なり。
其の相は夏三月、王は季夏六月、廃は秋三月、囚は冬三月、死は春三月たり。
其の王日はつちのえつちのと、王時は食時日昳なり。
困日はみずのえみずのと、困時は人定にんじょう夜半なり。
其の死日はきのえきのと、死時は平旦日出なり。
其の神は意なり。
其の主は味なり。
其の養すは肉なり。
其の候は口なり。
其の声は歌なり。
其の色は黄なり。
其の臭は香なり。
其の液は涎なり。
其の味は甘なり。
其の宜は辛なり。
其の悪は酸なり。

脾の兪は背第十一椎に在り、募は章門に在り。
胃の兪は背第十二椎に在り、募は太倉に在り。

 右、新撰


【メモ】
昳(てつ):かたむく
人定(にんじょう):午後10時頃
太倉:中脘の別名

原文

脾胃部第三 (1/3)
脾象土與胃合爲府[1]其經足太隂[2]
足陽明爲表裏[3]其脉緩[4]其相夏三月[5]
王季夏六月廢秋三月囚冬三月死春三月其
王日戊己王時食時日昳困日壬癸困時人定夜半
其死日甲乙死時平旦日出[6]其神意其主味其
養肉其候口其聲歌其色黃其臭香其液涎其味甘
其冝辛其惡酸脾俞在背第十一椎募在章門[7]
胃俞在背第十二椎募在太倉
    右新撰

注釈
[1] ^ : 胃爲水穀之府
[2] ^ : 太隂脾之脉也
[3] ^ : 陽明胃脉
[4] ^ : 緩脾脉之大形也
[5] ^ : 火王土相
[6] ^ : 並木時也
[7] ^ : 季肋端是

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底本:『脈経 仿宋何大任本』北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部・日本内経医学会
参考:『王叔和脉経』京都大学附属図書館所蔵

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